建設労働者確保育成助成金

今回は、中小建設事業主等が、建設労働者の雇用の改善や建設労働者の技能の向上等をはかるための取組みを行った場合に助成を受けることできる「建設労働者確保育成助成金」をご紹介します。

①助成金の概要
建設労働者の雇用の改善、技能の向上を行う中小事業主に対して助成されるものです。
次の9つのコースに分けられます。

(1)認定訓練コース
(2)技能実習コース
(3)雇用管理制度助成コース
(4)登録基幹技能者の処遇向上支援助成コース
(5)若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース
(6)若年・女性労働者向けトライアル雇用助成コース
(7)建設広域教育訓練コース
(8)作業員宿舎等設置助成コース
(9)女性専用作業員施設設置助成コース

今回は、建設現場で必要とされることが多いと思われます(2)技能実習コースについてのご案内です。

②技能実習コースとは?
技能実習コースは、雇用する建設労働者(雇用保険被保険者に限ります)に対して、登録教習機関等で行う技能実習を有給で受講させた場合に助成金が支給されます。

③技能実習とは?
例えば、次のような実習や教育が該当します。

・高所作業車の運転
・クレーンの運転
・デリックの運転
・移動式クレーン(1t未満)の運転
・ゴンドラ操作
・玉掛け
・アーク溶接
・クレーン運転士安全衛生教育
・ローラー運転業務従事者安全衛生教育
・玉掛け業務従事者安全衛生教育

これら以外にも多くの技能実習があります。

④支給金額は?
経費助成と賃金助成の2種類があります。
〈 〉内は生産性要件を満たした場合の支給額です。

(1)経費助成
技能実習の実施に要した経費の
20人以下の中小建設事業主 支給対象費用の3/4 〈9/10〉
21人以上の中小建設事業主 支給対象費用の3/5 〈3/4〉
※1 1つの技能実習について1人あたり10万円を上限とします。また、1事業所または1事業主団体への1の年度の技能実習コースに係る経費助成及び賃金助成の支給額の合計として500万円が上限となります。

(2)賃金助成
技能実習を受講した建設労働者1人1日当たり
20人以下の中小建設事業主 7,600円 〈9,600円〉
21人以上の中小建設事業主 6,650円 〈8,400円〉
※2 1つの技能実習につき1人あたり20日分を上限とします。また、1事業所への1の年度の技能実習コースに係る経費助成及び賃金助成の支給額の合計として500万円が上限となります。

© Copyright 建設業許可申請サポートオフィス大阪 All Rights Reseved.